【内容】
著者は竹筒を使用する「深谷灸」というものを発案した昭和を代表するお灸の名人、
深谷伊三郎先生であり、先生の治療内容を訪ねるように読むことが出来る一冊です。
お灸療法一筋に研究を続け、古典から各地の名灸にいたるまで広く深くその真髄を追求し、
昭和の名灸師といわれた著者が、独特なやさしいツボの取り方で劇的な効果の上がる名穴を惜しみなく公開。
灸療法における不朽の名著です。
- <目次>
- 第一章 自然治癒力を活かすお灸
- 一、健康と自然療能
- 二、自然療能を振起する療法
- 三、蛋白体療法としてのお灸 ―灸の一般作用(1)―
- 四、灸効の血液学的原理 ―灸の一般作用(2)―
- 五、経穴とお灸療法 ―灸の特殊作用―
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- 六、経穴と経絡というもの
- 七、気血栄衛と病気
- 八、経穴はどうやって発見したか
- 九、経絡の走行を実証する
- 十、お灸療法の種類
- 十一、お灸の上手なすえ方
- (一)あつい灸をあつくなく据える方法
- (二)上手にはやく据える方法
- 十二、養生法と禁戒
- 十三、経穴の正しい取り方
- (一)背中や腰の経穴を取る方法
- (二)腹の経穴を取る方法
- (三)胸の経穴を取る方法
- (四)頭の経穴を取る方法
- (五)その他の経穴を取る方法
- 第二章 病気を治療するお灸のすえ方
- 一、高血圧症の灸治療
- (一)高血圧の灸治療穴
- (二)高血圧症に良いもう一つの灸治療法
- 二、中風の灸治法
- (一)脳溢血・脳軟化の後遺症
- (二)脳溢血はどうして起きるのか
- (三)脳溢血はどのように発作を起こすのか
- (四)後遺症を治すお灸療法
- (五)お灸の据え方
- (六)中風再発予防の灸
- 三、心臓病の灸治法
- (一)弁膜の障害
- (二)弁膜障害の症状
- (三)弁膜症の灸治法
- (四)心臓筋肉の病気
- (五)狭心症の灸治法
- 四、腎臓病の灸治法
- (一)腎臓の構造
- (二)腎臓の機能
- (三)腎臓病の種類
- (四)腎臓病の微候
- (五)腎臓病の灸治法
- 五、肩こりの灸治法
- 六、糖尿病の灸治法
- (一)病原の発見
- (二)ホルモンの相互作用
- (三)糖尿病の原因と症状
- (四)糖尿病の灸治法
- 七、かぜ症候群の灸治法
- (一)かぜの症状
- (二)流行性感冒
- (三)灸治法
- (四)アレルギー性鼻炎
- (五)頭痛、せき、倦怠感
- (六)扁桃炎・のどの痛み
- 八、胃潰瘍の灸治法
- (一)胃の構造と働き
- (二)小腸の働き
- (三)大腸の働き
- (四)胃腸の病気
- (五)急性胃炎と慢性胃炎
- (六)急性・慢性腸炎の灸
- 九、神経痛とリウマチの灸治法
- (一)痛みはどうして起きるのか
- (二)痛点の特徴
- (三)三つの働き
- (四)神経痛はどんな病気か
- (五)神経痛の発病原因
- (六)神経痛の治療法
- (七)肋間神経痛の灸治法
- (八)三叉神経痛の灸治法
- (九)坐骨神経痛の灸治法
- (十)リウマチとはどんな病気か
- (十一)リウマチの原因と種類
- (十二)リウマチの灸治法
- 十、ぜんそくの灸治法
- 十一、夜尿症の灸治法
- 婦人病の灸治法
- <附>深谷灸法考−灸治療の基本十項−
- あとがき
【著者紹介】
深谷 伊三郎
前半部分はお灸療法の種類や経穴のとりかたなどが記述されており、
後半部分では、特定の病気(中風・心臓病・糖尿病・かぜ等)に対する灸療法が詳しく書かれているので、
どれも実践的で即臨床に活かせる内容が書かれています。