【内容】
ここ近年、癒し療法や美容への関心は社会的流行となり、なかでも美容鍼灸は治療院のみならず、鍼灸教育の世界にまで広がりつつあります。 そんな中、本書は中医学にみられる美容について、中医学理論を用いて詳細に解説し、具体的に実践に結びつけることのできる一冊となっています。
「こころと肉体と美容との結びつき」「東洋の哲学思想を基とした美容の探求」「健康に裏打ちされた美容」「美容を乱す因子を探る」を根幹とし、 「具体的な対策と実践方法」を示していますが、特に「こころと肉体と美容との結びつき」については、 これからの時代、施術家にとっては必須の問題であり、本書ではこれを踏まえたうえで症状・病気と美容との関わりについても記されています。 また、伝統医学の基本概念を主軸にした「美」を基にして、東洋医学を基とした鍼灸師から美容を基とした鍼灸師まで幅広く読んでいただける内容となっています。
- <目次>
- 第1章 中医美容学の基礎
I.中医美容学の起源と歴史
1)眉へのこだわりと美しさの追求
(1)肌の老化 (2)体形と体質
2)古代の美顔膏
(1)古典にみられる美顔法 (2)西太后の翠玉 (3)民間に伝わる美容法
II.中国の思想と伝統医学
1)老子の哲学と養生思想
(1)形・神・気の調和 (2)蔵府の精気と形体への影響
2)伝統医学と“気”の思想
(1)“気”とは (2)気の流れと健康 (3)丹田思想と気
- 第2章 病因を探る
I.病を引き起こす原因
II.外因/外感:六淫
1)風:陽性
2)寒:陰性
3)湿:陰性
4)熱:陽性
5)燥:陽性
6)火:陽性
III.内因/内傷:七情
1)喜:気緩む
2)怒:気上がる
3)思:気結す
4)憂悲:気消える
5)恐:気下がる
6)驚:気乱れる
IV.不内外因:肉体疲労/外傷
1)飲食
2)労倦
3)外傷
- 第3章 経絡の流注と気血津液
I.からだ全体で診る中医美容学
1)美容と気血津液
2)美容に影響を与える因子
(1)六淫 (2)紫外線 (3)精神・情緒・ストレス
3)十二皮部と美容
(1)体表は五蔵の鏡 (2)経絡の流れと中国武術
4)乱れる気血津液
(1)人体の源泉──気血,津液,精
(2)美容の原点──外柔・内剛の調和
(3)気の保持
(4)気血津液,精の喪失
5)気血の盛衰と体形・体色
6)脈中の気血運行の法則(根・溜・注・入の法則)
7)感情を発露する表情筋
8)全身の経絡より容貌美をみる
II.全身の経絡と美容
1)肺/少血多気の経絡
2)大腸/多血多気の経絡
3)脾/少血多気の経絡
4)胃/多血多気の経絡
5)心/少血多気の経絡
6)小腸/多血少気の経絡
7)腎/少血多気の経絡
8)膀胱/多血少気の経絡
9)心包/多血少気の経絡
10)三焦/少血多気の経絡
11)胆/少血多気の経絡
12)肝/多血少気の経絡
- 第4章 刺鍼(灸)操作法
I.得気方法
1)候気法
2)催気法
3)守気法
4)行気法(運気法,引気法)
II.施術を行う際の基本原則
1)輪郭とシワ
2)シワ鍼
(1)シワ鍼のポイント─標を中心とした美容鍼
(2)眼瞼周囲のシワ・たるみへの刺鍼
(3)左側目尻のシワに対する刺入方法
(4)右側目尻のシワに対する刺入方法
(5)法齢線への刺入方法
(6)口角部のシワに対する刺入方法
(7)縦紋単刺鍼法
(8)顎部のシワに対する刺入方法
(9)額部(髪際部)のシワに対する刺入方法
(10)シワ鍼施術効果
(11)シワ鍼の種類
(12)鍼の持ち方と押手
3)皮膚の栄養を目的とした梅花鍼
4)審美六鍼・刮輹鍼
員利鍼術 てい鍼術 鈹鍼術 鋒鍼術 員鍼術 ざん鍼術
5)灸法
(1)湧泉燻蒸法
(1)固定式・湧泉燻蒸法 (2)手動式・湧泉燻蒸法
(2)大椎燻蒸法
(3)脈気温陽法
- 第5章 養神と養形の経穴処方
I.養神と養形の処方学
1)若さと健康を保つ要穴
2)健康美の法則としての保精,益気,養血
II.処方学の配穴と治療原則(文献別)
(1)益気血 (2)温陽穴 (3)養血穴 (4)滋陰穴 (5)安神穴 (6)行気穴 (7)開鬱穴 (8)活血穴 (9)清涼血穴
- 参考・引用文献き
- 索引
【著者紹介】
王 財源
中医学にみられる美容について、中医学理論を用いて詳細に解説し、具体的に実践に結びつけることができる内容であり、 伝統医学の基本概念を主軸にした“美”を基にして、幅広い読者層に活用できる書籍になっています。