【内容】
神経に直接アプローチして、さまざまな症状を取り除くことができる末梢神経マニピュレーションの手法を詳しく紹介する。
このテクニックは、バラルD.O.、クロアビエD.O.の20年にわたる臨床研究により開発された。
神経をマニピュレーションするため、固有受容器を通して、骨、軟骨、筋腱、皮膚など、自律神経を通して、血管運動、内臓機能など、身体の隅々の組織までに影響する。
適応症としては、神経痛、神経炎、神経麻痺、胸郭出口症候群、機械的な原因による神経疾患、むち打ち症、帯状疱疹後の痛み、関節の動きの制限、筋の短縮、血管運動障害などが挙げられる。
前半では、末梢神経の臨床特性について、解剖学・生理学・病理学の面から詳しく解説する。後半では、各神経叢および末梢神経について、その検査と治療のテクニックを多くの写真とイラストを用いて説明する。
オステオパシーの治療者だけでなく、徒手療法家にとっても幅広い可能性を提供する本である。
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<目次>
第1章 末梢神経系の解剖と生理
第2章 神経の機械的損傷
第3章 末梢神経系の機能病理
第4章 末相神経マニピュレーションの原則
第5章 頚神経叢とその分枝
第6章 腕神経叢とその分枝
第7章 腰神経叢とその分枝
第8章 仙骨神経叢とその分枝
第9章 付録・要点
【著者紹介】
ジャン=ピエール・バラル(Jean-Pierre Barral)
ヨーロッパ・オステオパシー・スクール(イギリス・メイドストン)およびパリ・ノール大学医学部
(オステオパシー科・手技医学科)修了。オステオパシーD.O.として、臨床および教育の場で豊富な経験を持つ。
クロアビエと共同で治療方法を開発。その知識と治療方法において、世界的に高い評価を受ける。
【著者紹介】
アラン・クロアビエ(Alan Croibier)
フランスのA.T.スティル・オステオパシー・スクール修了。
オステオパシーD.O.として治療活動を続けるかたわら、
フランス・オステオパシー大学などで講義を行う。
また、バラルの片腕として、開発やカリキュラム編成、著作活動に協力。その実績が評価され、
世界各地から講演依頼がある。